【巨人】村田「オレはスタントンだ」で1号!自身最遅17試合65打席目

2回1死でロペスのゴロを失策した汚名も晴らす、ハマスタ独走の140本目のアーチをぶち込んだ。メジャーの超一流打者を脳裏に焼き付けると、欠点が浮かび上がった。

4回1死、フルカウント。村田は呪文のようにこうつぶやいた。

オープン戦も含め、初めての長打でもあった。“スタントン打法”ですぐに結果を出した。

男・村田の逆襲が始まった。今季は開幕前に、08年以来の本塁打王を目標に掲げた。

8番に甘んじてはいるが、キングのプライドは捨てていない。飛ばすのは自分の長所。

今カード前、「そろそろ一発を打ちたい」と宣言。打球は詰まりながらも右翼席前列に飛び込んだ。

えげつないぞ」。「今日はこれでいく!」。

メジャーのホームラン王と同じく、右肩にバットを乗せてタイミングを取り、両手でしっかりと振り切った。「バットが遠回りしている」右肩をバットに乗せるように構えるところをマネて、最短距離で出るように工夫した。

「ホッとした。たまっていたうっぷんを吐き出した。

右打ち、すり足の左のステップ、捉えた後に右手をバットから離さないなど、共通点は多かった。スマートフォンでスタントンの動画を見ながら、素振りを繰り返していた。

球界史上最高額の13年総額3億2500万ドル(約377億円)で契約を延長していた。プレーボール4時間前のベンチ裏。

そこは追い続けていかないといけない」。17試合、65打席目での今季初アーチは、プロ入り後、最も遅い。

11年までの本拠地「ハマスタ」の球場最多本塁打打者。「いいきっかけになればいい。

(橋本)到が1軍に来てすぐ打ったから、ちょっと悔しかった」。マーリンズではイチローの同僚で、昨季は37本を放ちナ・リーグのホームラン王に輝いた右のスラッガー

高崎の外角高めの直球。肩口から出したバットが右頬にぶつかって真っ赤になるほど、両脇を締め、体に巻き付くようにスイングするインサイドアウトを徹底。

「天然芝で三遊間を抜けた打球が左中間を抜いて、フェンスまでいっている。「俺はスタントンだ!」。