金本監督 初カミナリ！コーチ注文“スルー”田面に「返事！」

立腹には明確な理由がある。「いきなり田面が返事が無かったから、怒ったんだけど。

阪神・金本知憲監督（４７）が１日、「厳しく」キャンプインした。着々と来季へ向けた準備も進めた。

「長いですね。自分もこんな練習をしていたのかな、と思って。

だが、それに対して返事がない。それから１時間も経っていないのに、返事が無かった。

この姿勢こそ就任時にモットーとして掲げた「明るく、厳しく」の「厳しく」に他ならない。全部強化したいし、全部意識を変えていきたい。

安芸市営球場のグラウンド内に金本監督の一喝が響きわたった。『俺が打つよ』って」打撃練習中も選手に緊張感を切らす隙を与えなかった。

この態度に、鋭く厳しく反応した。１７日まで続く秋季キャンプの課題を問われて言い切った。

猛虎変革へ「厳しく」第一歩を踏み出した。（練習前に）言った、すぐ後に返事が無いとはどういうことだと。

厳しい注意を向けた相手は３年目の育成枠投手の田面だ。練習開始前に選手全員を外野芝生上に集めて「返事はしっかりとするように！」と訓示したばかりだった。

存在感と言動で張り詰めた空気を作りだした。高知県安芸市の安芸市営球場で秋季キャンプ初日を迎え、午前の走塁練習中にコーチの注意に返事をしなかった田面を一喝するなど随所で選手を叱咤（しった）。

打撃練習の意識も変えていきます。練習後には若干、あきれた口調で振り返った。

「（スイングが）弱ったら怒っているからね。みっちりと汗を流させた。

僕の方が疲れています」午前１０時から午後５時過ぎの練習終了まで７時間超。「返事！」。

「全部です。午前中の走塁練習では捕手の本塁ブロック禁止のルール改正を見据え、三本間の走路を三塁線外側に設定。

「疲れています」と言いながら練習終了後には自らウエートトレーニングに励むなどスタミナは無尽蔵。言った１時間後にそんなことになるんやで。

瞬間的に空気が引き締まった。就任時にモットーに掲げた「明るく、厳しく」のうち、まずは「厳しく」の姿勢を前面に押し出し、監督として臨んだ注目の初キャンプ１日目を終えた。

当人だけでなく全選手に緊張が走る怒声だった。田面は一塁にけん制球を投げた後、コーチから注意を受けた。

打撃ケージ横から打者陣に精力的な指導を実施。初日を終えて決意を新たにした。

だから声を荒らげたわけだ。『返事、あいさつは大きな声で』とか、小学生じゃないんやから」午前１０時４５分から始まった走塁・盗塁練習の最中だった。

変えないと勝てないことが分かったので」。個々のスイング強度にまで目を光らせ、手を抜かせなかった。

「当たり前のこととしてコーチに呼ばれたり注意されたら、ちゃんと返事しないと」。