慶応 修造おい熱血トライ!1m90のロック辻、自称「熱いタイプ」

偉大なテニス選手のDNAを受け継ぐ辻が大舞台でも本領を発揮した。物心ついた時には引退していたが、辻自身も叔父が大きな足跡を残したテニスも少し経験した。

「ラインが近いのが見えたので、自分でやりきろうと思っていた」と満足そうに振り返った。視線の先は第34回大会以来60大会ぶりの全国制覇だけ。

95年ウィンブルドンで8強に入った松岡は母の弟。ラグビー伝統校も近年は優勝に手が届いておらず「優勝を目標にして準備してきた」と鼻息は荒い。

国学院久我山(東京第1)は日本航空石川(石川)に44―0で完勝した。今大会開幕前の24日にも近所に住む松岡に会い「頑張れよ」と熱く背中を押されて初の花園に乗り込んできた。

前半28分、ゴール前5メートル地点のラックからボールを拾うと、最後は相手FWの守備を振り切りながら右中間に転がり込んでトライ。ラグビー経験者の父の影響で小学4年から始めたラグビーにのめり込んでいったが、松岡のことは同じアスリートとして「気持ちとかスポーツに対する思いを尊敬している」という。

2回戦16試合が行われ、慶応(神奈川)はコザ(沖縄)を43―5で下した。自称「熱くて闘争本能にあふれるタイプ」。

元プロテニス選手の松岡修造を叔父に持つロック辻雄康(3年)は前半にトライを挙げるなど、叔父譲りの熱いプレーで勝利に貢献した。頼れる男が熱くチームを引っ張っていく。