【フィギュア】樋口新葉、18年平昌「金」へ4回転トーループ!女子初の大技挑戦

演技後は苦笑いでおでこをパチン。銀盤の上も元気に跳び回り、金字塔を打ち立てる。

樋口は28日のフリーの演技後、緊張と疲労から足がすくんで一人で歩けなかったが、一夜明け、「昨日はよく眠れました」と笑顔を浮かべた。そして目標をはっきり口にした。

「平昌に行きたいし、結果も出したい」。体を動かすことが大好きで、リラックス方法が「鬼ごっこ」という無邪気な13歳。

岡島功治コーチ(57)は「スピードや体力は十分にある。初のシニア挑戦は浅田真央と並ぶ中学2年生で表彰台に上がる快挙。

女子では世界で成功した選手のいない大技を引っ提げ、18年平昌五輪に挑むことを誓った。フィギュアスケート全日本選手権(26~28日)女子で3位になった中学2年の樋口新葉(わかば、13)=東京・日本橋女学館中=が29日、全日本上位選手によるアイスショーオールジャパン・メダリスト・オン・アイス」に参加。

4回転トーループ」女子の4回転ジャンプは、02年ジュニアGPファイナルの安藤美姫(4回転サルコー)が唯一の成功例。すっかり元気を取り戻していた。

ショーには白のドレスで登場。トーループでなら世界初の快挙だが、決して夢物語ではない。

浅田真央の代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は昨年から練習。4回転の練習は今オフから始める」と説明する。

成功していないが、それと並行して“真央超え”の4回転へ挑むのは、「平昌では女子も3回転半、4回転は当たり前になっているはず」(岡島コーチ)という意識があるからだ。17歳で迎える五輪で金メダル―。

来季から4回転トーループに挑戦することを宣言した。すでに5種類の3回転を習得。

愛らしいしぐさに、スタンドは拍手喝采に沸いた。「同じくらいの位置につけられてよかった」と振り返った。

そのための武器はもう決めていた。ジャンプは何度か失敗したが、躍動感あふれるステップを披露した。

「4回転をやりたい。左足の炎症の影響で練習を控えていたが、状態が上向いてきた。