青学大が初の往路V 5区神野が3代目山の神!“柏原超え”の区間記録=箱根駅伝

戦前に「“3代目・山の神”を目指す」と語っていた164センチ・43キロの小柄なエースが、有言実行の走りでチーム初の往路優勝をたぐり寄せた。2位は明治大で5時間28分57秒、3位には東洋大が5時間30分47秒で入った。

3区の渡邉利典で一度は首位を独走する駒澤大に49秒差をつけられるも、4区のルーキー・田村和希(青山学院大)が区間新の快走、46秒差の2位で最終5区へ。青山学院大は1区で故障明けの久保田和真(3年)がトップの駒澤大・中村匠吾(4年)からわずか1秒遅れの2位と好位置につけると、2区の一色恭志(2年)もトップから2秒差の3位と好走。

神野は5区を、参考記録となった“新・山の神”柏原竜二東洋大、現・富士通)のタイムを上回る1時間16分15秒で走り切りった。山上りを任されたエース・神野大地(3年)は序盤から飛ばす。

第91回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝)の往路が2日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの5区間、107.5キロで行われ、青山学院大が5時間23分58秒で初の往路優勝を果たした。10.4キロ付近でトップを走っていた駒澤大・馬場翔大を一気に抜き去ると、軽快に山道を駆け上がり、後続との差をみるみる広げた。