金子 オリックス残留を表明「優勝したい気持ちが強かった」

会見に同席した西名球団社長も「来季も引き続き契約することになって、我々も来年こそ優勝という思いになっている。色々な選手を獲得してチーム力を高めており、その中で金子君が我々の仲間として残ってくれて、非常に心強い」と語った。

オリックスは今オフ、小谷野、中島、ブランコ、バリントンと続々と大型補強を成功してきたが、最後にエースの残留を決めて、19年ぶりのリーグ優勝に向けて、戦力は整ったことになる。渋滞に巻き込まれ30分遅れて会場に到着した金子は「色々なチームから素晴らしいオファーをいただきましたが、それ以上にこのメンバーで一緒に、今年できなかった優勝をしたい、という思うが勝ったので、来季もオリックスの一員としてやることを決めました」と晴れやかな表情で語り「プレッシャーもありますが、今年以上に強い意識を持って臨みたい」と言い切った。

金子は今オフ、メジャー志向を明らかにして、ポスティングシステムの利用を視野に入れるなどしていたが、同システムについては先月末に断念。オリックスからフリーエージェント(FA)宣言していた金子千尋投手(31)が24日、大阪市内で記者会見を行い、オリックス残留を表明した。

その後は、FA移籍について熟考し、楽天阪神、中日など国内他球団との交渉を続けていたものの、ついに残留で決断した。金子は17日には自身のブログで「まだ考えているし悩んでいます」とつづると同時に、去就の結論が長期化していることには「オファーの額を釣り上げているわけではない」と苦悩をつづっていたが、この日までに金子側から他球団に断りの連絡が入った。

今季は16勝5敗、防御率1・98、最多勝最優秀防御率の2冠で沢村賞にも輝いた。現在、先月末に受けた右肘手術からのリハビリ中で、今後は来季開幕へ向けて本格化させる。

だが、これで来季の残留は決まった。