<サッカー>長友「信じてついていくだけ」アギーレ監督問題

しかし、結果論でも責任を問われる立場。長友はこの日、イタリアから帰国。

一方で、原専務理事は「この話題が出たのは10月」と、8月に契約した時点では疑惑がなかったことを理由に任命責任を否定した。不当解雇で訴えられるリスクや多額の違約金も発生する。

日本代表のアギーレ監督が告発されてから3日。ここに協会側の苦しい事情が見える。

川淵氏が対応の遅れなどに怒りの声を上げたことで、遅きに失したが重い腰を上げた形だ。告発は捜査開始の最初の手続き。

大仁邦弥会長(70)は報道陣に対応し、告発が受理された場合は同監督の「解任」を検討することを示唆した。士気の低下は避けられないが、原専務理事は「疑惑が出たら解任した方がいいという意見ですか?」と声を荒らげる場面もあった。

ただ「解任」「休養」を即断しない“灰色決着”に、会見では「こんな説明で選手がスッキリするのか」と指摘が出た。日本代表の“顔”に浮上した疑惑で日本サッカー界のイメージ悪化も懸念されるが、その点についても「容疑者になったわけではない。

ただ、アジア杯は目前。長友は日本サッカー協会から謝罪や問題の経緯を説明したメールが届いたことを認め、他の海外組の選手とは「一致団結することを意識してやっていこうと話している」と明かした。

29日にはアジア杯に向けた合宿が始まる。日本協会が守るべきはアギーレ監督ではなく、日本サッカーの未来であることを忘れてはならない。

幹部は「情報を集める」と繰り返すが、アギーレ監督も納得する理由さえ見つかれば決断を下す用意があるということでもある。2011年にカタールで開かれた前回大会も経験した長友は「連覇しか考えていない。

ようやく協会の現役幹部が発言した。(告発状が)受理されないかもしれない」とかばった。

契約には不法行為を理由にした解除条項こそあるが、現時点では適用できない。不安はない」と強調した。

サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督が八百長に関与した疑いでスペイン検察当局に告発された問題で、日本代表DF長友佑都インテル・ミラノ)が23日、東京都内で取材に応じ、「僕たちは信じてついていくだけ。W杯予選も来年6月に控え、悠長に構えている場合ではない。

17日に大仁会長が川淵最高顧問、小倉名誉会長と緊急首脳会談を開催。日本はアジアの頂点にいないといけない」と強い意気込みを示した。

29日から2連覇がかかるアジアカップ(来年1月・オーストラリア)に向けた国内合宿に参加する。本サッカー協会は18日、日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長疑惑でスペインの検察当局に告発されて以降、初めてとなる定例理事会を東京都内で開催。