現役か引退か…中日・山本昌、落合ＧＭから「お前が決めろ」

球団は世界記録更新をバックアップし、球団を司る落合ＧＭは年俸４０００万円の左腕に対して昨年の契約交渉の場で「５０歳までやれ」と支援していた。けがを抱えた大ベテランはある意味、厳しいジャッジを自分自身で下すことになる。

１％でも１軍登板の可能性を信じて、シーズンをやり切り、決断を下す構えだ。５０歳の山本昌が勝利投手になれば、大リーグのジェイミー・モイヤー（マリナーズなど）が打ち立てた４９歳１５１日での世界最年長勝利記録を塗り替える。

翌日に出場選手登録を抹消されて以降、２軍でリハビリを続けてきた。球界最年長の中日・山本昌投手（５０）が１１日、ナゴヤ球場で落合博満ＧＭ（６１）から来季も現役を続行するかどうかについて、自分自身に一任されていることを明らかにした。

今シーズンをしっかりやるだけですよ」と現状を説明した。そのためには周囲が期待する世界記録を樹立する可能性、すなわち、勝てる投球が来季こそできるという手応えをつかんで今季を終える必要もある。

２軍でのリハビリを終えた山本昌が、去就問題について口を開いた。自分自身が希望すれば、現役は続行できる。

左手人さし指突き指の影響で今季中の登板が微妙な左腕は、世界最年長勝利記録がかかる２０１６年もプレーするか、ユニホームを脱ぐか、シーズン終了後、自ら決断する。来季は５１歳となるが、球団側は戦力構想に入れており、ベテランに対する肩たたきをしない構えだ。

ナゴヤ球場で報道陣に対して戸惑いながら、落合ＧＭから現役続行か、引退か、決断についてはすべてを委ねられていることを明かした。判断を任された山本昌は「キャッチボールの距離は伸びてきて、よくはなってきています。

「どうするとかは、まだ自分で決めていないけど、落合ＧＭからは『お前が決めろ』って言われているので」プロ３２年目の今季は８月９日のヤクルト戦（ナゴヤＤ）に初先発したが、カーブを投げた際に左手人さし指を突き指してわずか２２球で降板。