“超”投高打低のウェスタンでかつての三冠王が奮闘中…

原監督もベンチを飛び出し状況を確認。試合後、山口は「特にないです」とだけ言い残した。

結局、山口が何を入れていたかは明かされなかったが、マウンドでの動きを見る限り反則投球を意図していたことはないようだ。興奮冷めやらぬ左腕は、マウンドの土を蹴るようなしぐさを見せた。

「投球のたびに外からポケットを触っていたので、深谷が注意に行き、異物が入っているのか聞いた。場内への説明はなし。

(降板となったので)中は確認していない。原監督も、この件については「特にない」と多くを語らなかった。

試合後、責任審判の小林和公球審が報道陣に説明した。坂本が割って入り制したほどだった。

0―1の12回1死満塁から丸に右前適時打を浴びたばかり。この行為を見た深谷塁審は山口に厳しい口調で詰め寄り、一触即発の空気に。

ただ、審判としても注意せざるをえない動きでもあった。山口のもとに二塁の深谷塁審が歩み寄ると、ポケットを指さした。

痛恨の追加点を許した直後だった。抑えられなかった悔しさ、自身への怒りもあったのだろう。

スタンドの観客は何が起きたか分からないまま、試合再開となった。『入っている』と言うので、本来はポケットに物を入れてはいけない、出しなさいと言った。

場内への説明?あの場面は説明の義務はない」今季はマイコラスがリップクリームをポケットに入れて投球し、注意を受けたことがあった。その後、宮国への交代を告げた。