【横浜M】俊輔、J1単独最多FK弾 極限集中力で“ゾーン”入った

第1Sは3試合とも途中出場でプレー時間は計48分。マリノスは下にいちゃいけないクラブ」。

チームは7戦勝ちなしで第2S16位に後退したが、得たものは勝ち点1より大きい。G大阪の遠藤を引き離してJ1直接FK得点ランク18点で単独トップに立った。

上位追撃へ。ラスト1プレーのゴール正面左からの約25メートルのFK。

フル出場は今季初だった。横浜Mは、大黒柱のMF中村俊輔(37)の復活弾で勝ち点1をもぎとった。

直接FKでの得点は、13年10月27日の大分戦以来で今季初得点。左足を振り抜いたボールは、6人の壁を越えてゴール左隅に吸い込まれた。

復帰後も5月に再び右太もも肉離れで離脱した。開幕前に左足首を手術。

雄たけび全開のガッツポーズを作った。試合後、まな娘を抱きしめた。

極限まで集中力を高めた一振り。FKに臨む際、邪念を捨てるために02~06年まで指導を受けた恩師、元日本代表監督ジーコ氏(62)の金言を思い出した。

「まだ何もしていない。末っ子がおねだりしたプレゼントのゴールを「約束通り決められてよかった」。

1―2で1点を追う後半ロスタイム4分。「1人の世界に入れ」。

帰ってきた“ウルトラ・レフティー”が横浜Mを導く。3男1女の父にとって、この日は長女の4歳の誕生日。