巨人、日本ハム複数トレード大筋合意 矢野&須永←→矢貫&北

巨人と日本ハム複数の選手によるトレードを進めていることが9日、分かった。この日対戦した球団同士で複数トレードが実現する。

矢野は13年目の生え抜き。日本ハムは主軸の陽岱鋼が5月に故障で離脱し、ハーミッダも8日に故障で出場選手登録を抹消されたばかり。

巨人は好調の要因である投手陣をさらに強化する目的で矢貫、次世代の外野のレギュラー候補として打撃力のある北を獲得する。実績と経験のある外野手を探していたチーム事情が巨人の意向と合致した。

両球団では08年オフに巨人が二岡と林、日本ハムマイケル中村、工藤の複数トレードを行った実績がある。複数の球界関係者によれば、巨人側は矢野謙次外野手(34)と須永英輝投手(29)、日本ハム側は矢貫俊之投手(31)と北篤外野手(26)を交換要員として、既に大筋で合意に達しており、10日にも発表される。

リーグ4連覇を目指す巨人にとっては、5月に就任した堤辰佳新GM体制後初の補強。外野を岡、浅間ら若手が競い合っている状況だ。

2軍で調整中だが外野の選手層の厚い巨人から他球団に移籍すれば出場機会を得られる可能性も高く、人気の生え抜き選手に対して球団側も最大限の配慮をした選択とみられる。さらに日本ハムは10年まで在籍した須永を獲得することで、左の中継ぎも補強することに成功。

日本ハムも3年ぶりのリーグ優勝に向け、必要な補強ポイントを的確に埋めることになる。