Rソックス“伝統の一戦”史上2位の延長19回死闘制し首位浮上

延長18回にはレッドソックスは1死三塁でサンドバルが中前タイムリーを放ち勝ち越した。クイック投法が功を奏して捕手が二盗を刺すと、3番のA・ロドリゲスをスプリットで空振り三振に切って取った。

延長19回には1死二、三塁でベッツが中犠飛を放ち勝ち越し、その裏を0点に抑えて決着をつけた。延長19回までもつれ込んでしまった。

そのまま両軍無得点のまま延長16回を迎え、レッドソックスオルティスの今季1号ソロで勝ち越したが、その裏ヤンキースもテシェイラが2号ソロを放ち追いついた。試合は初回にレッドソックスがサンドバルのタイムリーで先制。

9回にも2死からヘドリーが右翼へ同点となる1号ソロを放ち追いついた。11日はデーゲームが予定されており、午後1時5分(同12日、午前2時5分)に試合開始予定となっている。

延長12回裏には、バックネット裏側など、一部の照明が停電するアクシデントもあり、16分後に試合が再開された。ヤンキースはその裏、A・ロドリゲスのタイムリーなどで2点を返した。

両軍合わせて17人の投手を投入、試合が終わったのは午前2時13分だった。6回にもナバの2点タイムリーで2点を加えた。

レッドソックスは今季3勝1敗として、ブルージェイズと並びア・リーグ東地区トップに躍り出た。7日以来となる今季2度目の登板で、1死からガードナーにバント安打されたが慌てず。

だが、レッドソックスは抑えの上原が左太腿裏痛で故障者リスト(DL)していることも響き、再三のリードを追い付かれる展開。しかしその裏、ヤンキースはマキャンの二塁打を足場に、ベルトランのタイムリー二塁打で追いついた。

停電で16分間の中断を含めると実に7時間5分に及ぶ死闘(試合時間は6時間49分)。レッドソックスの田沢は8回に4番手として登板をし、1回を投げ1安打無失点と抑えた。

このカードの最長延長は1967年8月29日の20回(ヤンキースが4―3で勝ち)だが、それに次ぐ長さとなった。ヤンキースは1勝3敗で同地区最下位から浮上できなかった。

レッドソックスは10日(日本時間11日)、ニューヨークで行われたヤンキースとの“伝統の一戦”で、延長19回の死闘の末に6―5で勝利を収めた。