早実・清宮ジュニア入学式3日後にV打 父はラグビーTL・ヤマハ発動機監督
184センチ、97キロの体格はすでに超高校級。狙い済ました変化球を、清宮のバットが捉えた。
このユニホームがあこがれだったので、うれしい気持ちでいっぱい」。鋭く三遊間を破る勝ち越しの左前適時打だ。
「何としても1本という気持ちだった。早実の大物ルーキー、清宮幸太郎内野手(1年)が、鮮烈な高校野球デビューを飾った。
ラグビーのトップリーグ、ヤマハ発動機・清宮克幸監督(47)の長男は「3番・一塁」で公式戦初出場し、4打数1安打1打点。頼れる選手になって欲しい」と期待した。
小4までラグビーもプレーしていたが、「競技人口も多く、切磋琢磨(せっさたくま)して勝負できる」と野球に絞った。父はラグビートップリーグ、ヤマハ発動機の清宮克幸監督。
打ち取られていた変化球に第4打席で対応し、笑みがこぼれた。世界制覇も経験した。
リトルリーグでは通算120発超。2点を追う六回、同点としてなお1死満塁の場面。
「日本を代表するスラッガーになりたい」と目標を掲げた清宮は「高校野球はこんな感じなんだと。取材した報道陣は、テレビカメラ3台を含む約30人。
客席から両親も見守る前で刻んだ記念すべき第一歩。注目度は高い。
宿命みたいなのがある子なんでしょう。いきなり決勝打を放ち、チームの逆転勝ちに貢献した。
早実で1年春デビューは現主将の加藤雅樹捕手(3年)らがいるが、和泉実監督(53)は「物おじしない。初回1死三塁、三回1死満塁は内野ゴロ。
いい経験になりました」と、サラリと言ったとても3日前に入学式を終えた15歳とは思えない。