楽天・大久保監督 やっぱり星野式がいい? 「2番最強説」機能せず

4番はペーニャ(前オリックス)に変わったが、昨季後半戦の大半を戦った星野前監督が好んだ布陣とほぼ同じ形に戻し効果が表れた格好だ。だが、4日の同カードから1番・松井稼、2番・藤田、3番・岡島、5番・銀次と上位打線を固定。

他球団関係者は「メンバーが大幅に変わるのならともかく、ほとんど同じメンツで親しんだ打順を変えるのは、打線の中での意識も変わる。5日のロッテ戦(QVCマリン)で連敗を「4」で止めた楽天

今季最多の15安打で6得点を挙げた打線のけん引役は、11年目の藤田一也内野手(32)のバットだった。選手たちが落ち着いて仕事が果たせる」。

この日は昨季まで慣れ親しんだ「2番・二塁」で先発。「本塁打?年1回なので分からないです」とおどけたが、ベテランのバットに安堵の笑みを浮かべたのが大久保監督だ。

3-4の7回に1号同点ソロを放つなど3安打1打点と活躍。前日4日まで12球団ブービーのチーム打率・210&同ワーストの総得点「11」と深刻な貧打に苦しんだ。

指揮官が独自性を出そうとしたオーダーの大幅変更がマイナスに働いたとみている。藤田は「打順はチーム状況によって変わるもの」と冷静ながら「2番は落ち着くのはありますね」と歓迎する。

オリジナリティーという名より実を取った、指揮官の朝令暮改は奏功するか。「上位打線はある程度固められた。

2番打者に長打力を求める「2番最強説」を掲げる指揮官は、先ごろまで新外国人ウィーラー(前ヤンキース)やドラフト3位外野手の福田(中大)らを試したが機能せず。思うように動かないのも当然」と指摘。