ハリル流異色練習メニュー披露、ミーティングでは“ダメ出し”連発

練習ではロープを使った異色メニューで細部にこだわるなど、ハリル流を披露した。日本協会の霜田正浩技術委員長は「(気候は)寒いけれど熱い練習でした」と証言した。

「大事なことを感じさせてくれる監督。新指揮官は緻密さだけでなく、精神面も重視した。

メンタルを強くしろ」と語気を強めた。ウオームアップですら、ピッチに100個超のマーカーを並べ、「(選手間の)前後は1メートル」「横の4人はラインを合わせろ」と細かく指示。

肌寒い大分で“ハリル・ゼミナール”が開講した。午後5時過ぎからの練習は、ミーティングを踏まえた内容となった。

FW岡崎は「その前に、激しさとかやることがあると思っていた」と同調。何をするにも自信だ。

「勝つことを求めている。「短期間で僕たちの問題点をとらえているのは驚いた」とMF長谷部。

質の高さは分かっている。しかし、できるのに、できていないから見せるんだ!」流れるDVD映像の中心は、1-2で敗れたブラジルW杯初戦のコートジボワール戦。

初日は24分間のランニングだけに終わったが、この日は冒頭15分以外を非公開にして約2時間、戦術面を確認。午前中のミーティングでは、昨夏のブラジルW杯での反省点をまとめたDVDを選手に見せ、“ダメ出し”を連発。

GK西川は「10センチ、20センチの単位」と新監督のこだわりを説明し、FW本田はテレビのインタビューで「完璧主義者のような人なのかなと」。27日の初陣へ、“ハリル・ゼミ”が熱を帯びる。

ハリルホジッチ監督は全29選手が集合したこの日朝、宿舎の一室で戦術ミーティングを開き、大声を響かせた。初開催となった23日夜のミーティングでは、「ピッチ内では心を鬼にする」と宣言。

容赦ない“ダメ出し”は1時間続いた。メジャーを使って長さを測ったロープをDF陣に握らせ、距離感をたたき込んだ。

サッカー日本代表合宿(24日、大分市内)バヒド・ハリルホジッチ新監督(62)の初陣となる27日のキリンチャレンジ杯・チュニジア戦(大分銀行ドーム)に向けた合宿2日目は、冒頭15分以外を非公開にして初の本格的な練習を行った。ブラジルW杯では「自分たちのサッカー」を掲げ、パスをつなぐ攻撃サッカーを志向したが惨敗。

世界と戦う上での最低ラインを示してくれるので、ワクワクする」と続けた。「君たちを批判するために見せているわけではない。

クロスからの失点シーンなどに着目し、相手への寄せの甘さ、マークを簡単に外したDFのミスを「今すぐ改善できる」と指摘した。