虎打線深刻…和田監督「危機感ある」OP戦最終戦2安打零敗
8勝6敗2分けの4位タイで終えた。それでも助っ人は「いいタイミングをつかみつつあるので、シーズンの開幕が楽しみだよ」とどこまでも前向きだ。
積み上げた凡打の山で周囲の期待を大きく裏切った。昨年も8打席連続無安打でオープン戦を終えたが、シーズンでは打点王を獲得するほどの活躍。
選手が凡退する度に虎ファンは「あー」と落胆した。4番の不振も影響し、打線は相変わらずの低調ぶりだ。
和田豊監督(52)も危機感を隠せなかった。和田監督は、厳しい表情で現実を受け止めた。
開幕カード3連戦を行う戦場に大きな悲鳴とため息が充満した。オープン戦最終戦で完封負け。
特に開幕4番が確定しているゴメスは相手の変化球攻めに苦しみ、打席でフラストレーションをためているようにさえ見えた。首脳陣が抱える不安を思わず口にした。
「オープン戦は終わったのでシーズンでは頑張りたい」と意気込んだが…。打開策はあるのか。
公式戦ではないとはいえ、さすがに13打席連続無安打は心配なところだ。本番では不安を吹き飛ばす打線の爆発を願うしかない。
七回1死から西岡の二塁打で“ノーヒットノーラン”を阻止するので精いっぱい。借金を抱えて開幕するような雰囲気にならないように。
限られた時間の中で調整し、調子を上げるしかない状況だ。そして「皆さんに心配かけないようにやっていきます」と誓った。
指揮官は「個々が状態を上げる。状態を上げるには練習しかない」とその言葉に力を込めた。
「(開幕は)ゼロの状態から始まる。野手陣はまるで金縛りにあったように直球に差し込まれ、変化球に翻弄(ほんろう)された。
最も危惧しているのが悲壮感を漂わせて開幕を迎えること。ここまできてバタバタしても仕方ない」と自分に言い聞かせた。
「オープン戦、オリックス3-0阪神」(22日、京セラ)プロ野球オープン戦が全日程終了し、阪神は開幕の舞台である京セラドーム大阪で、オリックスに2安打に抑え込まれて完封負け。それほど打線の不振は深刻だ。
13打席連続無安打のマウロ・ゴメス内野手(30)を筆頭に、貧打に悩む虎打線。もはや将の言葉を信じるしかない。
27日の中日との開幕戦まであとわずか。「もちろん危機感は、あります。
24日の全体練習ではシート打撃を行い、野手陣は修正する。京セラドーム大阪でのオープン戦3連戦で2度の完封負けを喫し、合計2得点では厳しい。
(その気持ちを持つのは)監督、コーチだけでいい」。