本田圭佑に浴びせた厳しいブーイングに地元記者も困惑。怒れるサポーター、その理由とは?

いや、もっと言えば試合中からだった。しかし、サン・シーロのファンは本田圭佑に対して厳しいブーイングを浴びせたのである。

後半25分、交代準備の整ったチェルチがセンターラインの脇に立った時、サン・シーロの観客は湧いた。ミランにとっては4試合ぶりの白星となり、暫定ながら順位も7位に上げた。

それは辛口の地元記者たちも、解釈に戸惑うものだった。ただ、あれはない」ミランは21日、残留を争う18位カリアリとホームで対戦し、3-1で勝利を収めた。

そして第四審判が示したボードは、“10アウト、22イン”。試合後のプレスルームではこんな雑談が起こっていた。

ただこの日は、他のプレイにも及んでいた。プレイに出てた」「今日ばかりはブーイングした奴らが愚かだよ」。

断っておくが、選手を批判すべき時には厳しく批判することのできる冷静な記者だ。「落胆するようなパフォーマンスじゃなかっただろう。

でもそこまで悪かったとは思えないわ」、「絶対あれでモチベーションを落としたよな。レプッブリカ紙のステファノ・スカッキ記者はこう語った。

「あの前線のメンツの中ではただ一人、ボールをキープする術を知っている選手だ。確かにゴール前ではミスもあったから、良いパフォーマンスだったとはもちろん言えない。

本田に対してなんなんだ、あれは」、「確かに今日の彼はミスをしてた。今日だって正確にボールをつないで全体のキープを助けていたじゃないか。

味方の上がる時間を稼ぐためにタメを作ってキープをしようものならブーイング、出し手のミスパスでも取れなければブーイング。約3万人(ゴール裏のサポーターは応援をボイコットしていたため見た目よりは多い)の観客は、本田圭祐に痛烈なブーイングを浴びせた。

シュートやクロスをミスしたり、FKを壁に当てたり、ボールをロストしたりなどの目立ったミスもあったから、それを考えれば仕方のないものだろう。