球界の顔だ! 黒田が全国CMデビュー「野球人気、回復すればいい」

「ユニホームを着てやるので別に大丈夫」と余裕の態度。黒田はこれまで広島ローカルのCM出演はあるが全国版は初で、注目度の高さをうかがわせた。

仕上がりに自信を見せた。四回にブランコに被弾したが、六回には空振り三振に斬ってリベンジするなど、本番に向けて順調な調整ぶり。

メジャーの20億円オファーを蹴って古巣の広島に帰ってきた-。「野球人生長くないと思うので毎試合最後だと思って、マウンドに上がっていきたい」と話す男気あふれる黒田。

開幕を前に“男気”が全国デビューを果たす。野球に注目してもらえればやったかいがあると思います」今回撮影されたのは、スカパーJSAT社の「プロ野球セット」の告知用のCMで、25日から全国の民放で放映される予定だ。

米大リーグ、ヤンキースから8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹投手(40)が16日、スカパーJSAT社の「プロ野球セット」のCM撮影をマツダスタジアムで行った。今年も昨年の試合映像などを使って同様のCMを作ったが、その上で黒田1人の映像を制作した形だ。

全国放送でのCM出演は初めてだが、「ユニホームを着てやるので別に大丈夫」と貫禄の発言。今季の最大の注目選手がテレビに映るマウンド上の姿を通して、鯉、そしてプロ野球全体の人気に貢献していく。

15秒、30秒、60秒用と3パターンが作られて5月末まで放送されるが、時の人ということもあり、そのインパクトは広島だけでなく、全国レベルに波及すること間違いなしだ。6回を77球で5安打2失点にまとめ「きょうの状態の中で球数少なく投げることができた」と手応えをつかんだ。

2012年には、既に引退した桑田、清原がダブル起用されて話題を呼んだが、選手を単独で取り上げるのは初という。黒田が背番号「15」のユニホームに着替えてロッカーからベンチまで歩く姿や、ベンチでボールを握る姿などが撮影された。

前日15日は対外試合2度目となるオリックス戦(マツダ)に先発。もちろん本業もおろそかにはしていない。

この日は室内での軽めのメニューで汗を流し、シーズン前の最終登板となる22日のソフトバンク戦(マツダ)へ準備を進めた。「野球人気が回復すればいい。

広告代理店の関係者は「黒田さんは今年の野球界を象徴する人なので出演してもらった」と起用の理由を説明。従来、同CMは全12球団それぞれのバージョンを作成。

男気エースは広島だけではなく、プロ野球界全体の人気も引っ張っていく。