香川号泣…PK戦で無情左ポスト直撃「すごく悔しい」/アジア杯

延長30分を戦っても1-1で決着がつかずに突入したPK戦に4-5で敗北。アギーレ・ジャパンではインサイドハーフで起用された。

待っていたのは非情な結末だった。ともに1人ずつ外して迎えたPK戦。

3-3でもつれ込んだPK戦を7-6で制した。1次リーグ最終戦のヨルダン戦では9試合ぶりにゴールを決めたが、この日もノーゴール。

6人目のMF香川はキックが左ポストをたたくと、呆然(ぼうぜん)とピッチにひざまずき、目頭をおさえた。それだけに「監督にも申し訳ない」と謝罪の言葉を並べ、責任を背負い込んだ。

「結局は自分が外して負けた。後半ロスタイムにはゴール正面でFW武藤からパスを受け、左足シュートを放つも左に外れた。

「やっぱり決めるときに決めないと。輝きを取り戻すために、もがき続ける。

「点を取れなかったですし、すごく悔しい。これに意味があると思って、足りないものは何か。

準々決勝のもう1試合はイラクがイランを下して4強入り。自分が決めていれば」ことごとくゴールに嫌われた。

不完全燃焼に終わったブラジルW杯など昨年の不振に続き、2015年も試練の幕開け。ピッチの真ん中で立ち尽くし、涙を浮かべていると、相手選手になぐさめられた。

突き詰めていきたい」。サッカー・アジア杯第14日(23日、日本1-1UAE=PK4-5、豪州・シドニー)日本はUAEに屈し、大会2連覇への道が断たれた。

時間はかえってこない」と悔いばかりが残った。6人目に登場して失敗したMF香川真司(25)=ドルトムント=は目を赤く腫らし、1人目で外したFW本田圭佑(28)=ACミラン=は「未熟ということ」と反省した。

試合後、取材エリアに現れた香川の目は真っ赤だった。「可能性を感じていたし、楽しかった」。