C大阪、不安の船出…新体制発表会見開くもフォルラン欠席

昨年のW杯後は戦力外的な扱いを受けたウルグアイの至宝だが、半年間の契約延長で残留する今季は戦力として大きな期待を受けている。名将の手腕にすべてがかかる。

19日から始動する。C大阪パウロ・アウトゥオリ新監督(58)が17日、関西空港着の航空機で来日した。

パウロ・アウトゥオリ新監督(58)は「J1復帰だけでなく来年以降の強い基盤を作りたい」と自信に満ちた表情で語った。希望にあふれる船出で一抹の不安がFWフォルランの不在だ。

練習を3回見てレギュラーになると思った」。厳しい指導に定評のある鬼軍曹は、2月上旬の和歌山キャンプまでフィジカルを徹底的に鍛え上げるつもり。

「内田(現シャルケ)は新人だったが起用した。串本キャンプ(2月2日開始)までに合流してくれれば」と話し、1人遅れての合流を容認するしかなかった。

始動日に合わせた来日を強く本人側に訴えてきた宮本強化本部長は「現時点でクラブに残る前提。クラブW杯を制した指揮官を招へいし、パートナー役に玉田を獲得。

FW玉田やMF橋本らベテランに加え、高卒新人も7人と総勢15人が新加入。05年にサンパウロでクラブ世界一となった名将が2部のカテゴリーで指揮を執るのは初めてだが、「クラブの目指すところに共感した。

さらに中盤にパサーのフェリペを獲得したのも、背番号10を生かすためだ。セレッソのようなクラブで仕事をできることを誇りに感じる」と笑顔で抱負を口にした。

今季初めて全員が顔を合わせたミーティングでも、アジア杯参加中のGK金鎮鉉(キムジンヒョン)を除けばただ1人欠席。06年の鹿島で高卒新人ながら開幕先発に抜てきしたサイドバックを例に挙げ「年齢は関係ない」と若手起用に意欲を見せた。

J2C大阪は19日、大阪市此花区で新体制会見を開いた。チームが一枚岩となることがJ1復帰の必要条件。

求められるのは育成とJ1昇格の両立だ。