浦和またも“禁断の補強” 大宮FWズラタン獲得が決定的に

今季サウサンプトンから加入した元日本代表FW李は、Jリーグ復帰での爆発を期待されながらリーグ戦6得点にとどまる。今季はチームの不調もあって31試合7得点にとどまっているものの、1メートル86の大型FWの加入により、さらに進化した攻撃サッカーで来季を迎えることになる。

ズラタン・リュビヤンキッチ1983年12月15日、スロベニアリュブリャナ出身の30歳。元日本代表FW興梠もリーグ戦12得点を決めながら右腓骨(ひこつ)骨折で戦線離脱。

G大阪戦で強行出場せざるを得なかったほど、ペトロヴィッチ監督は前線のポジションの選手層に頭を悩ませていた。昨オフ、浦和と同じさいたま市に本拠を置く大宮から初めてボランチの青木を獲得した。

スロベニア代表として10年W杯南アフリカ大会に出場したズラタンは、同大会で3試合で1得点を決めるなど国際舞台を経験している。家族は妻と1男1女。

7歳に父の影響でサッカーを始め、02年に同国のドムジャレに加入。さいたまダービーで白熱した対戦を繰り返してきたライバルクラブからの移籍。

大宮ではリーグ戦通算70試合17得点。1メートル86、80キロ、利き足は右。

クラブは高い得点能力を評価し、早い段階からリストアップ。今年も大きな注目を集めそうだ。

来季ACL出場権を獲得した浦和が、大宮のスロベニア代表FWズラタン・リュビヤンキッチ(30)を獲得することが3日、決定的となった。2年連続で“禁断の移籍”が成立する。

獲得オファーを出し、移籍交渉もスムーズに進んだもようだ。今季の浦和は層の薄さを露呈してナビスコ杯、天皇杯は早々と敗退した。

来季のACL出場権を確保し、最終節で8年ぶりのリーグ制覇の可能性も残している。08年からヘント(ベルギー)でプレーし、12年7月に大宮に加入した。

だが、リーグ戦はG大阪と勝ち点で並び得失点差で2位。今度は、12年7月に大宮入りした強力助っ人が加入する。

浦和が誇る3―4―2―1システムの1トップは、来季の強化ポイントの一つ。