中島、米球界プレー希望も…望み薄 阪神ら4球団争奪戦決着はXマス前後か

マイクを握った女性株主が虎党を代表し、経営陣に率直な思いをぶつけた。阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が14日、大阪市内で開かれ、株主から経営陣への質疑応答で、阪神マット・マートン外野手(30)を心配する声が上がった。

「若手をしっかり育ててほしい」と求めた虎党の株主は配当金アップより助っ人の打撃上昇を待ち望んでいる。招待選手ででもスプリングキャンプに参加できるオファーがあるなら」とし、12月上旬に行われるウインターミーティングでの情報収集を要望した。

不良債権を抱えているとしか思えない」と厳しく指摘。「マートン選手は去年、一昨年とすごく一生懸命でしたけど、今年は熱気が感じられません」2年連続で最多安打をマークした優良助っ人が、今年は“大暴落”。

4753人が詰めかけた株主総会。打率は2割台前半と低迷し、9日には緩慢守備を機に舌禍騒動を起こした。

中島の来季去就に関しては、ボラス氏が13日(米国時間12日)に「ヒロは日本に戻ってプレーすることになるだろう。「決してやる気をなくしているわけではない」とし、試合後に居残って映像をチェックしている話を披露。

企業の経営方針や重要事項を決議する株主総会で、傘下球団の1選手のコンディションについて異例の質問が飛んだ。らしくない姿が続くマートンの現状を問うた。

阪神は11月中旬に最大4年の大型契約を最終提示として代理人サイドに伝えており、クリスマス前後に決着すると予想される中島の最終判断を祈る思いで待つ。また男性株主は故障と不振で1軍にいない城島、小林宏を名指しした上で、「給料が高い選手を呼んできているが、全然活躍していない。

ただ、米球界関係者によると、現時点を含めた今後も、中島に対して来季契約のオファーを出す球団が現れる可能性は低いという。中島は先日、代理人契約を結んでいるスコット・ボラス氏に対し、「メジャー契約じゃなくてもいい。

これに応じた南球団社長が「ボール(統一球)、ストライクゾーンの問題でパニックになっている」と説明。日本球団との契約交渉を進めていく」と話し、阪神を筆頭に西武、中日、オリックスが獲得の意思を示している。

「去年も今ごろから夏場にかけて調子が上がっている」と、力強く今後の復調に太鼓判を押した。また、フリーエージェント(FA)獲得選手や若手の育成方針など、補強策にも批判が集まった。

米大リーグ・アスレチックスからFAとなり、阪神が獲得を目指している中島裕之内野手(32)が、来季も米球界でプレーしたい意向を持っていることが11月30日、分かった。