ジャイアン”白根 ラミ監督の前で豪快スイング 育成ソフトB時代バネに

新天地で「ジャイアン」に戻ってみせる。「初めて1軍の監督に指導してもらった。

オフの完全休暇は3日間だけだ。DeNAとの契約を勝ち取ると、持ち味を取り戻すべく猛練習した。

打撃練習終了後には約5分の直接指導を施し、「もう少し下半身を使うようにすれば代打として試合の後半に出る選手になれる」と右の代打の切り札としての期待を口にした。ソフトバンク時代は角度のある本塁打はなかったので」37スイングし、柵越えは3本ながら、フェンスを襲う当たりが相次いだ。

ソフトバンクでの4年間は結果を残すことに必死で「自分で自分の長所を消してしまった」。育成選手としての再契約を断り、他球団での支配下登録を目指して12球団トライアウトを受験した。

「自分がなぜこの世界に入れたかを見つめなおして、長打しかないと思った」。きっかけはオフの決断だった。

全スイングを見届けたラミレス監督は「パワーがあるし、非常に良かった」と評価。「目指していたのは高く、強い打球。

まずは1軍で代打として結果を残したい」と白根。きょうはそういう打撃ができたと思う。

DeNAに新加入した白根が4日、ケガの宮崎に代わって1軍に合流。DeNAには拾ってもらった恩がある。

安打にこだわるばかりに本来のスイングを見失った。豪快なスイングから放つ「強く、高い打球」を再び追い求める。

当時を「僕の本来の打撃」と振り返る。プロで一時78キロまで減らした体重も、「ベスト」という90キロまで戻った。

フリー打撃でパワーを見せ、ラミレス監督に猛アピールした。打球が次々と大きな弧を描いた。

開星時代には「島根のジャイアン」と呼ばれ、105キロの巨体で40本塁打を記録した。