【巨人】桜井の魔球サクライズ!坂本「分かっていても」直球空振り

理想は「低めから浮き上がる感じ。力を込めた桜井の直球は浮き上がった。

実際にそうならなくても打者がそういうふうに錯覚してくれればいい」という。24球で4本の安打性を放った亀井も一目置いた。

球種を宣言しながらの投球にもかかわらず、外角の直球で坂本からは空振りも奪った。フォームのバランスがいいから落ちないストレートが投げられている。

さらに外角の直球に手が出ず見逃しストライクも3球あった。コントロールもよかった」空振りを喫し、桜井の直球の質を肌で感じた。

13日には紅白戦に初登板する。浮き上がった後にも低めにあるのがいい。

いいピッチャーには間違いない」経験豊富なベテランも絶賛した。球種を予告しながらの投球にもかかわらず、チーム不動のレギュラーから空振りを奪い「コースがいいところに決まったのでいい球でした。

2日間で大先輩、監督、チームメート、007と四方八方から称賛の嵐を浴び、期待は高まるばかりだ。津田恒実(元広島)や藤川球児阪神)をほうふつさせるような浮き上がるような直球。

この日は打撃ケージの後ろで見た高橋監督も「質も良かったし、コントロールもまあまあのところにきていたしね」と評価。打者は低いと思っていたんじゃないかな」証言《4》ヤクルト・片岡スコアラー「アウトローの制球がすばらしい。

そして熱視線を送ったネット裏の他球団スコアラーも警戒心を強めた。まさに火の玉ストレートだ。

「結構いい感じです。ミックス(球種を知らせずに)になれば打ちづらくなると思う。

亀井善行外野手(33)、坂本勇人内野手(27)に変化球も交えながら48球。この日の球速は最速で138キロとMAX150キロに遠く及ばない。

証言《3》広島・吉年スコアラー「外角にたれない真っすぐを投げていた。それでも球のノビとキレで周囲を仰天させた。

指先にかかったアウトローのストレートはさすがドラ1」前日7日にはブルペンで投球中に左打席に松井氏が入り“対戦”。分かっていても打てなかった。

(調子が)上がってきました」。証言《1》坂本「外の真っすぐがよかった。

真っすぐは通用するのかなと少し感じました」と自画自賛した。いい球が来ていた。

外角高めに決まった直球に坂本のバットは空を切った。『おぉ』と思った。

これまで変化球の精度に不満を抱いていたが、この日は全4種類も試し、抜けた球は少なく「改善できた」と修正能力の高さも証明。制球、パワー、変化球に合格点をもらった。

それは桜井が思い描いた「サクライズ」だった。開幕ローテーション入りを狙う、巨人のドラフト1位・桜井俊貴投手(22)=立命大=が8日、プロ入り後初めてフリー打撃に登板した。

ベールを脱いだサクライズで、今度は実戦で主力打者をきりきり舞いさせる。その球のキレと浮き上がるような直球のノビに驚きの声が相次いだ。

実戦向きじゃないかな。証言《2》亀井「この時期にあれだけ投げられたらいいよね。