カンボジアの選手たちがユニフォーム交換をしようと群がる…試合後の光景が温度差際立たせる

それを言い訳にはできないが、前半から低調な試合運びを見せてしまう。開始1分で得たPKをFW岡崎慎司が蹴るが、GKウム・セレイロットにキャッチされ、失敗。

後半に入っても流れを断ち切れない。試合後、「前半、なかなかうまくいかなかったが、我慢できたことが後半に繋がった」と必死に前を向いた岡崎の表情も晴れない。

ただ試合内容は到底、それほどまでの差を感じさせることはなかった。前日会見でカンボジア代表のイ・デフン監督も「日本はレベルが違う」「引き分けも難しい」と話したように、カンボジアの選手たちも欧州のビッグクラブに在籍する選手たちを日本代表を格上と認めて試合に臨んでいたのだ。

「来年はもっと厳しい試合が待っている。逆に前半31分には直接FKでゴールを脅かされるなど、冷や汗をかくシーンまで作られてしまった。

さらに終了間際の45分に途中出場のFW本田圭佑がヘディングでゴールネットを揺らして2-0で勝利したが、辛勝という印象をぬぐえないまま、試合終了の時を迎えた。日本代表は12日に行われたシンガポール戦から先発8人を入れ替えていた。

スターと崇めるお目当ての選手とユニフォームを交換しようとしているのだ。同6分にMF柏木陽介のFKを岡崎と競り合ったDFのオウンゴールによって、ようやく1点を先制。

試合後に見せた光景が、この試合に対する日本代表との温度差を際立たせていた。笑顔を見せるカンボジアの選手とは対照的に日本代表の選手たちからも笑顔が見られることはない。

質の高い試合と熱い試合がしたい」と気合を入れ直していた。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は試合終了後、ベンチに座ったまま立ち上がれず。

試合終了と同時に、カンボジアの選手たちは日本代表の選手の元へと群がった。