新喜劇ばりにコケまくる?香川&長友、“劇団ハリル”でPK奪う

この日の練習開始時のミーティングでも約10分間にわたって倒れ方を指導したもよう。安易なパフォーマンスは禁物だが、そこは一流のプロ集団。

「(8日のアフガニスタン戦と合わせた)この2試合に勝つのは当然だ」と語気を強めたという。「ブラジル的というか、そういう(ズル)賢さも必要だと思う。

ルールの範囲内で“倒れる”のも戦術の一つだ。その香川が“ハリル劇団”の主役なら、DF長友は名脇役だ。

香川はブンデスリーガ開幕以降の公式戦で5試合4得点と絶好調。香川は「シミュレーション(反則)を取られるかもしれないので紙一重(な作戦)だが、相手の前に体を入れることが重要」と断言。

サッカー・日本代表合宿(1日、さいたま市内)ロシアW杯アジア2次予選に向けた合宿2日目。左サイドを駆け上がり、相手DFを寄せつければ中央にスペースができる。

3日にカンボジア戦を控え、23人全員が集合し、冒頭15分以外は非公開で約1時間半の練習を行った。さらに、右サイドバックには1メートル85の長身DF酒井宏の起用が濃厚。

日本人は(プレーに)素直さが出ちゃうので」ハリル監督が推奨する「PK誘発」に大乗り気だ。得意のドリブルで右サイドを切り崩し、アーリークロスをエリア内にほうり込めば、5バックの相手をかく乱できる。

0-0に終わった6月のシンガポール戦(埼玉)の二の舞は許されない。1点を取るには必要なこと」とペナルティーエリア内で“役者”になれと選手に要求した。

“助演男優陣”が香川やFW陣の得点シーンをアシストする-とのシナリオだ。知略をめぐらせ、白星をもぎ取る。

いかにしてゴールマウスをこじ開けるか。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が決定力不足の打開策に挙げる「PK誘発」の指導も行われ、この日ドイツから帰国したMF香川真司(26)=ドルトムント=もファウル数増加に意欲。

その“秘策”に話が及ぶとMF香川は不敵に笑った。吉本新喜劇ばりに(?)こけまくる“劇団ハリル”が、なりふり構わず勝利を狙いにいく。

指揮官は先月27日のメンバー発表会見で「就任以降7試合でPK獲得がゼロ。