聖地・甲子園に150メートル「清宮ルート」

東京勢の定宿である西宮市内のホテル夕立荘から甲子園までの距離は約150メートル。8月1日からは出場校による甲子園見学も始まる。

日本高野連の関係者は「宿舎から球場までの動線を考える」と明言。清宮の足音が、甲子園に響き始めている。

同関係者は「見学から混乱するだろう」と早期に対策を練る姿勢を示した。早実のスーパー1年生・清宮幸太郎内野手が甲子園出場を決めてから一夜明け、聖地に「清宮ルート」が用意されることが27日、分かった。

かつては、06年夏に早実の先輩・斎藤(現日本ハム)が駒大苫小牧との延長再試合で優勝したときや、10年に興南・島袋(現ソフトバンク)が春夏連覇を達成した際に、フィーバーが過熱して、バスの出入り口を変更したケースがあったという。ただし、大会前から特別ルートを準備するのは、異例中の異例だ。

通常の6号門ではなく、外野に特別な入り口を設けるか、警備態勢を強化するなど、甲子園球場と話し合い、対応を検討する。代表校の選手は徒歩で球場入りするが、ラグビーヤマハ発動機の克幸監督(48)を父に持つ注目ルーキーがファンと交じれば、大混乱につながりかねない。