もっと試合を…宮間、協会&ノリさんに吠えた!超異例の公開要求

「目標に一歩届かなかったが、その時にできる最良の判断、プレーを全員がした。昨年は、海外組をすべて招集できたのは3月のアルガルベ杯4試合と10月のカナダ遠征2試合の計6試合だけ。

宮間は「意識を高く持って少ない日数でも時間を大事にしてきた」というが、持ち味の連係、連動を磨く時間は足りなかった。それと裏腹に、もう少し試合や合宿をこなせていたら違った経験ができて新たな力になったと思う」日本協会で女子のトップを務める野田女子委員長を前に、“凱旋(がいせん)”会見では異例とも言える要求。

もっと練習をしたい、もっと試合をしたい-。セットプレーなどで開始16分までに4失点した米国との決勝など「準備できなかったところを相手にやられた」と唇をかんだ。

ファン約500人と報道陣210人が待ち構える成田空港。到着ロビーになでしこが姿を現すと大歓声が上がった。

その上で「以前から要求はあった。もっと練習しないと勝てない!サッカーの女子W杯カナダ大会で準優勝した日本代表「なでしこジャパン」が7日、日航機で成田空港に帰国した。

しかし、ロンドン五輪に続いて決勝で米国に敗れて2連覇を逃し、大きな危機感を抱いていた。来年8月のリオデジャネイロ五輪で女王の座を奪還するため、危機感をにじませた。

確かに、なでしこはフルメンバーでの活動が少ない。どういう強化方針でやるか改めて考えたい」と前向きに検討することを明らかにした。

佐々木監督は硬い表情だった。後悔はない」空港近くのホテルでの帰国会見で、宮間が振り返った。

成田市内のホテルで記者会見した主将のMF宮間あや(30)=岡山湯郷=は、同席した日本協会の野田朱美女子委員長(45)と佐々木則夫監督(57)に、合宿や試合を増やすよう異例の“公開要求”。「(W杯に向けて)数は少なくとも充実した合宿、試合に臨めた。

会見後、野田委員長は「アジアの大会が思うように(日本協会が選手を拘束できる)国際Aマッチデーに指定されない」と事情を説明。最後に女子サッカーの環境や強化体制について問われると、真っすぐ前を見て答えた。

拍手とともに「お疲れ様」とねぎらいの声がかけられると、MF宮間は少し頬を緩ませた。W杯予選を兼ねた5月のアジア杯(ベトナム)ですら、海外組は一部しか招集できなかった。

来年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得して米国から女王の座を奪い返すため、1メートル57の小さな主将が大きな声を上げた