かつて球児も通った道…阪神ドラ2右腕 炎上も試練の続投

セットアッパーで使うピッチャー。それでも途中降板させなかったのは、和田豊監督(52)の期待の表れ。

巨人戦で炎上して、その後に大成長した投手として知られるのが、藤川球児(現レンジャーズ)だ。安藤が右肩の張りを訴えこの日出場選手登録を抹消。

この屈辱を糧にして、大ブレークしていった球児のように、石崎にもはい上がってほしい。「あそこは何とかね。

2003年4月11日に9回2死から後藤に同点3ラン。中井に一塁への適時内野安打、さらに坂本に2点左前打…。

ああいう緊迫した場面で起用してもらって期待を感じます。投手継投を任されている中西投手コーチは「(2番手で起用したのは)ベンチの中ではあそこは石崎だった。

阪神のドラフト2位ルーキー・石崎剛投手(24=新日鉄住金鹿島)が巨人戦に初登板。石崎には、それぐらいの期待をかけてみたい。

しかし、代打・高橋由にフルカウントからの7球目に押し出し四球。あそこでの(松田)遼馬はない」と石崎投入、そして続投させ続けたことを悔いていない。

初めての巨人戦のマウンドで石崎がもがいているが、それでも阪神ベンチは動かなかった。結果的に引き分けたが、当時の星野監督が同年、18年ぶりリーグ優勝するきっかけになったと振り返る一戦だ。

今夜、何が足りなかったのかしっかり考えます」夜、眠れなかったかもしれない。でも反省というか、これをどう生かしていくかだよね」6回に3―4と勝ち越され、さらに1死満塁で先発・岩田の後を継いだ。

一人で、涙したかもしれない。まだまだ逆転の可能性があった場面で、食い止めてほしいからこその起用。

3―9と絶望的な点差がついた。続く亀井こそ中飛に打ち取ったが、村田にも押し出し四球。

「自分のパフォーマンスが出せなかった。ヘタをすれば自信を完全に喪失するかもしれない和田監督の「続投」だったかもしれないが、やられたら、それ以上に、やり返せ!大きくジャンプして欲しいからこその愛のムチ。

この屈辱を糧に、はい上がってこい!2点、3点…、そして6点までリードが広がっていく。3―4の6回1死満塁の大、大、大ピンチに投入されたが、2つの押し出し四球と2本の適時打を食らうなど流れを食い止められなかった。

しかし、まだ動かない。しっかり応えないといけない。

当面の戦いを考えても、経験を積ませた石崎の伸びしろに期待したい。状態も良かったし、送り出したけど酷だったかな…。

自力で、乗り越えろ!送り出した和田監督からのメッセージだった。もしも和田監督が目先の1勝にこだわるのなら、ここがデッドラインだったかもしれない。