広島・堂林、開幕2軍危機…三塁争奪バトル崖っぷち

そこで判断するしかない」と最後通告した。1軍定着した12年以降、サードの開幕スタメンを3年連続務めた男は今春、打撃で精彩を欠き足もとがグラつく。

梵や新井ら実績あるベテラン勢がいる中、主に三塁を守ってきたのは堂林だった。2月のキャンプからここまで、実施された対外試合は全13試合。

しかし指揮官は10日の阪神戦後に“追試”を決定。若手が振るわず西武に敗れた練習試合(マツダ)後、緒方監督は内野の1ポジションを例に挙げ、失望感を吐露した。

14日に福山で行われるオリックス戦まで、見極め期間を延長していた。開幕まで残り3週間を切った。

14日のオリックス戦(福山)を終えて、チームは1、2軍入れ替えを予定する。15日・オリックス戦(マツダ)からは「シーズンに備えた戦い方になる」と説明。

言われた所でしっかりやるしかない」。今まで何度も逆境をはね返してきた。

直後の打席で一邪飛に倒れた。.練習試合、広島1-2西武」(12日、マツダ)三塁争奪バトルが激化した。

◇練習試合広島1―2西武(2015年3月12日マツダ)広島・堂林が開幕1軍入りへの崖っぷちに立った。指揮官は「チャンスは与えるけど、限られた1打席で、いかに結果、内容を示すか。

対外試合20打数4安打は寂しい。「結局、サードに入る選手は、こういう形になるかな」とつぶやいた。

(福山から)帰ってきたら1、2軍の入れ替えをやる方向でいます」当初はこの日の西武戦までが、若手に与えられた試合だった。三塁候補には実績のある新井貴浩内野手(38)もおり、対外試合で結果が出ない堂林翔太内野手(23)にとっては厳しい状況。

広島の緒方孝市監督(46)が12日、西武との練習試合(マツダ)で、今年初めて三塁に梵英心内野手(34)を起用した。残念と言えばおかしいけど、開幕を見据えた中でそこに入る選手は結局、そういう形になってしまうのかな…」名前こそ伏せたが、言葉が堂林に向けたものであるのは明らかだ。

「状態がいい、悪いじゃない。4年連続で開幕1軍のメンバーに名を連ねているが、それも途切れる可能性が出てきた。

「そんなに甘いもんじゃない。木村昇、広瀬、赤松らベテラン組は20日・ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)までに合流する予定。

「きょうはサードに梵を入れた。だが11試合で22打数5安打。

若手へのチャンスは残り1試合になった。24年ぶりの優勝を目指すシーズンを目前に、今年初めて梵を三塁で起用した緒方監督。

打率・227と結果が伴わない。開幕メンバーはここで最終決定される方針だ。

開幕まで実戦は残り7試合。崖っぷちに立たされた今、一発逆転に全てを懸ける。

西武戦は梵が退いた後の7回の守備から出場。この日、途中出場で一飛に終わった堂林は「出番が減っているのは間違いない。

限られた試合の中で、どうアピールするか。少ない所で結果を残さないと、(1軍に)残れない」と厳しい表情を浮かべた。

このまま結果が出なければ、背番号7の姿が開幕1軍のベンチに見られないかもしれない。1試合に何回もチャンスをあげようと思ってない。

この現状に指揮官は名指しこそしなかったが、堂林や美間ら三塁を守る若手に対し、残された“期間”を言い渡した。