来季も日本人投手がメジャーを席巻? 米野球専門データサイトが4投手の2桁勝利を予想

今季、日本人トップの15勝(9敗)を挙げた岩隈久志投手、ヤンキースで鮮烈なメジャーデビューを飾り13勝(5敗)をマークした田中将大投手は31試合の先発で、ダルビッシュよりも1勝少ない13勝と予想されている。ダルビッシュの14勝(9敗)は、フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、クリス・セール(ホワイトソックス)、デビッド・プライス(タイガース)、マックス・シャーザー(タイガースFA)と並ぶ2位タイ。

野球専門の米データサイト「ファングラフ」に、複数のデータから割り出された2015年の投手成績予想が掲載された。一方、奪三振率では岩隈の155個に対して、田中は172と上回っている。

防御率は岩隈が3・49で、田中は3・44。防御率は3・25、WHIP(1イニングあたりの安打+四球)は1・17と、すべてメジャートップレベルの数値がはじき出されている。

いずれもメジャーを代表する、そうそうたる投手たちだ。今季、21勝3敗、防御率1・77の圧倒的な成績でMVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞したドジャースのクレイトン・カーショーが、メジャートップの15勝(9敗)と算出されるなど、予想は全体的に辛め。

楽天のWエースのコントロールの良さはメジャー最高級という評価だ。日本人では、レンジャーズのダルビッシュ有投手がメジャー2位タイの14勝を挙げるとされるなど、今季と同じ4人が2桁勝利に到達すると見られている。

その中で、日本のエースが“健闘”している。ただ、すべてがリーグ上位10人には入っており、メジャートップクラスの先発投手という評価は変わらないようだ。

WHIPは岩隈が1・16、田中が1・12と、いずれの部門でも似通った数字が並んでいる。来季も日本人投手の旋風は続くだろうか。

いずれも投球回数は192イニングで与四球38と算出されており、与四球率(9イニングあたりに与える四球数)1・77は、先発投手ではリーグ4位タイという優秀な数字。ダルビッシュは30試合に先発して投球回数は192イニングに達し、トレードマークの奪三振はセール(220個)、シャーザー(219個)を抑えてリーグトップの224個に達すると算出。